インターネットなどで不動産情報を見るときのポイントとして、物件の大きな判断基準にもなる最寄駅からの徒歩分数。
一般的に駅チカと呼ばれる「駅徒歩5~7分圏内」や、一つの基準にされやすい「駅徒歩10分圏内」などをマストの条件にしている人も多いですよね(筆者の自宅は最寄駅から徒歩20分弱ですが)。
それもそのはず、皆さんが通勤や通学をする上で、駅からの距離はやっぱり大事ですよね。
今回は、物件情報に掲載されている駅からの徒歩分数について、気をつけなければいけないポイントをご紹介したいと思います。
この記事はこんな人におすすめです。
・駅からの距離、徒歩分数の条件を優先的に物件を探したいという人
・「物件情報の徒歩分数と実際に歩いてみた感覚が違った」と感じたことがあるという人
■駅からの徒歩分数は1分=80mの距離である
そもそも駅からの徒歩分数ってどのように決まっているのかというと、
「物件から駅までの道路距離÷80m=徒歩分数」という計算で決まります。
なぜ80mかというと、女性がハイヒールを履いて歩くスピードが1分あたり約80mだからだそうです。「道路距離」というのは、そのままの意味で、私たちが駅から物件に向かって歩いていく道のりになります。
昔の不動産屋さんでは、物件から駅までを地図上で一直線に引っ張った、いわゆる「直線距離」から徒歩分数を割り出すという、謎の方法で情報が出されていたこともありましたが、最近ではほとんど見なくなりました(当然ですが)。
もう一度繰り返しますが、「物件から駅までの道路距離÷80m=徒歩分数」
まずは基本のこの点をしっかりおさえておきましょう。
■信号待ちや踏切待ちは考慮されない
物件から駅までの道の途中に信号や踏切がある場合、その待ち時間は考慮されていません。
なので、たとえば大きな幹線道路などで信号が変わるまで時間がかかったり、「開かずの踏切」などと呼ばれるような長時間待たされることが常習化している踏切があったりする場合は、要注意です。
■坂道は考慮されない
地域によっては、道の途中に急な長い坂道があったり、登り坂や下り坂が点在するようなケースもありますが、このようなアップダウンも考慮されていません。
慣れないエリアで物件を探すときは、周辺の環境をよく確認しましょう。
■不動産会社のやり方で左右されることがある
最初の項目でお伝えしたように、広告表示のガイドラインでは「物件から駅までの道路距離÷80m=徒歩分数」となっていますが、情報を掲載する不動産会社によって、実際よりも短く表記されていたりすることもあります。本来あってはならないことですが、注意が必要です。
でも、どうやって確認すればよいか?
一般の人でも簡単に確認できる方法があります。
それが、『キョリ測』というサイトを利用することです。下記がリンクになります。
キョリ測 – 地図上をクリックして距離測定|マピオン (mapion.co.jp)
このサイトでは、住所を入力して出てくる地図上で進みたい方向をクリックするだけで距離が表示される、誰でも使いやすいツールなのですが、実は多くの不動産会社がこのサイトを利用して、距離を計測しています。
もし、自分が気に入った物件から駅までの正確な距離が知りたいという方は、ぜひ一度利用してみてください。
■マンションの場合はエントランスまでの分数であるか確認すべき
この項目ではマンション(特に大規模マンション)の注意点になります。
複数の棟からなるような敷地の広いマンションの場合、駅から敷地の一部までの最短距離が、そのまま徒歩分数の表記になっていることがあり、物件のある建物(棟)までたどり着くにはさらに時間がかかってしまうというような落とし穴もあるので要注意です。「キョリ測」サイトなどを利用して、ここでもやはり駅から建物までの距離を自分でも確認してみるということをおすすめします。
いかがでしたでしょうか。
駅チカ物件は生活に便利というだけでなく、資産として考えたときに、将来売る、貸すという選択をしたとしても良い条件で動かすことのできる可能性が高いため、やはりメリットが大きいです。
今回ご紹介したポイントを知っておけば、判断基準がより確かなものになると思いますので、ぜひ参考にしてみてください!
最後まで読んでありがとうございます。
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