私のプロフィールは、現在不動産会社に勤めるサラリーマンであり、プライベートでも不動産を複数保有し、副業という形で不動産賃貸業にも携わっており、ひとことで言えば「不動産好き」です。
私がここまで不動産を好きになったのは、就職して不動産業界に入ってからなのですが、本日は、私が不動産屋になったきっかけについて、お話させていただきたいと思います。
私が今勤めている不動産会社は、業界最大手の不動産仲介会社です。
不動産仲介業とは・・・一般個人のお客様、法人のお客様の「不動産を売りたい(貸したい)、買いたい(借りたい)」のニーズに対して、その仲介役として不動産の売買契約や賃貸契約の成立に向けて業務を行うことです。
この業界を目指そうと思ったきっかけは大きく三つ、あります。
まず一つ目は、学生時代のアルバイト経験です。
学生時代、マクドナルドでアルバイトをしていて、シフトマネージャーも経験させてもらったのですが、そのときに接客の楽しさを覚えました。就職先として飲食業界も考えた時期もありましたが、
お客様の人生の中で大きく影響するような関係性を築くことのできる接客がしてみたい
と思ったときに、不動産業界にたどり着きました。
二つ目は、実家でのできごとです。
私の実家は、3DKのマンションなのですが、そこに両親・姉・兄・猫と5人(+にゃんこ)で生活をしていました。当然ながら、自分一人の部屋はなく、兄と共同で、5帖の部屋を二人で使っていました。小・中学生くらいまではなんとか過ごせていたのですが、高校生にもなると、体も大きくなり、さらに思春期もあいまって、感情が爆発してしまうことも。
「なんで自分の部屋がないのか」という不満を言葉にして親にぶつかってしまうこともありました。
しかし、一度実家を出てみると、帰ってくるたびに、ふしぎなことになんともいえない安心感に包まれる感覚になる。あのとき親にぶつかったエピソードすらも大切な思い出になっているのでした。そんな経験をしたことも、不動産業界を意識するきっかけの一つとなりました。
自分が子どもを授かった今では、兄弟三人とも大学まで通わせてくれた親には本当に感謝しかありません。。
そして最後の三つ目は、学生時代に付き合っていた年上の彼女の存在です。
私が高校三年生のときから2年間付き合っていた彼女は、私よりも5歳年上で、付き合いはじめたときには社会人一年目でした。そしてその彼女の仕事が、今の私の仕事でもある不動産仲介業の営業だったのです。私のほうが5歳年下、かつ「自分は学生で相手は社会人」ということを意識しすぎるあまり、私も彼女と対等になりたいと背伸びばかりしようとしていた、甘酸っぱくもほろ苦い時期だったのですが、そのときに彼女から言われたのが、
「あなたにはこの仕事は向いてないと思う。」
という一言でした。
当時の不動産営業といえば夜は遅く、日々ノルマに追われる今よりも厳しい時代であり、彼女にもかなり疲れが見えていました。そんな彼女に、高校生の私はかける言葉さえ見つかりませんでした。
なにか悪気があって、彼女が私にその言葉をかけたのではないことは明白ですが、その後、学生と社会人のすれ違いの生活の末に別れたあとも、その言葉が私の中でずーっと残っていて、就職活動が始まった際、ふとこの業界のことを調べている自分がいました。結果的に、これが運命的な選択をしたことになるので、彼女に対しても、感謝です。
・・・と、オチが女の話かい!と突っ込まれそうですが(笑)、
そんなこんなで私は不動産屋になったわけです。
私は2011年度の入社になりますので、当時リーマンショックの影響が続いていたために「就職氷河期」と言われていた時代で、採用人数も今と比べてかなり少なかったと記憶しています。そんな中、学生時代、本当に、これといった特徴のない学生であった自分を採用してくれた会社には、感謝しかありません。
その感謝を体現すべく、入社後はとにかくガムシャラに仕事を覚えていこうと必死でしたし、覚えていけばいくほど、不動産の魅力に取りつかれ、仕事が楽しくなっていきました。恩返しではないですが、会社に対して、感謝を伝えるくらいに値する業績は、これまで上げることができたのではないかと思っています(おそらく)。言い換えれば、学生時代なんの強みもなかった自分でも、努力すれば成果が上げられる業界です。そんなところも、魅力の一つだと思います。
これから不動産業界を目指したいと考えている方、何の業界がいいのかわからないという方の、なにか参考になれば幸いです(^^)
みなさんの仕事を選ばれたきっかけも、ぜひ聞いてみたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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